オール電化リフォームの基礎知識

オール電化のメリットは「安全性」「経済性」「エコロジー」

安全性が高い

オール電化では「火」を使わないという安全性があります。建物火災の原因第一位は「コンロからの出火」ですが、オール電化の場合、「火」を使わないためにこのリスクが非常に少ないのです。

経済的である

オール電化にすることで、いままで別々だった電気とガスというエネルギー源を一本化できます。そうすることで基本料金を一つにするだけでなく、電力会社の電力プランを検討してコストを下げることができます。たとえば、夜間電力に変更することで、夜間の割安な電力を使ってお湯や暖房の熱源をとるなどです。

エコロジーに優れている

オール電化は環境に対して優しいのです。オール電化は、まず電力の多くの部分を深夜電力でまかないます。電気会社の電気が余っている深夜に電気を使用することで無駄なエネルギーを消耗しなくてすむのです。

オール電化の基本は

専用の電源回路が必要

オール電化住宅は、IHクッキングヒーターやエコキュート（ヒートポンプ式給湯器）などを使います。これらの機器には２００ボルト（通常は１００ボルト）を使いますので専用の電源回路を設置する必要があります。一戸建ての住宅でこの専用の電源回路を使用するためには200ボルトの電気器具が使える配線方式である単相３線式という配線が必要です。最近では屋内の分電盤まではこの配線になっていることがありますので屋内の配線工事だけで利用できます。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターは燃焼式ではないため、まず室内の空気を汚さない、さらに防火対策などのメリットがあります。そして安定した加熱管理制御なために各種の料理の手間を省いてくれます。現在使用しているガスコンロからリフォームする場合は、ガスコンロを撤去した後に分電盤から専用の配線工事を行った後に設置します。

エコキュート

エコキュートとはヒートポンプ技術を利用し大気の熱を利用してお湯を沸かすことができる「電気給湯機」のことです。ファンで空気の熱エネルギーを吸収し、給湯エネルギーに変換する仕組みです。深夜電力を利用することが多いため環境に優しく経済的です。

太陽光発電システム

屋根の外側に太陽電池モジュールを設置することで、太陽の熱エネルギーから家庭用電力に変換するものです。簡単にいえば太陽光で自家発電を行うことです。

オール電化には補助金制度がある

オール電化にリフォームすることは、安全で経済的、そしてエコですが問題は初期費用が高額であることです。しかし、世界中で問題となっている地球温暖化からエコに対して前向きに考える姿勢が必要ということで国や地方自治体による各種の補助金制度があります。毎年、期間を決めて募集されているのでリフォーム業者に問い合わせてみてはいかがでしょう。